こんにちは、Shionです
今回はChで最も使う機能と言えるスワップセットについてお話しします
スワップセットはどういう挙動をするのか、どういう注意が必要なのかなどなど
- スワップセットで上手くいかないことがある
- スワップセットの理解を深めたい
スワップセットってどういうもの?
スワップ【swap】:交換する
セット【set】:ひと組、セット
スワップセットとして指定したレイヤーの表示/非表示を入れ替えるためのもの
トリガー・スワップセットについてそもそもよくわかっていない方はこちらから↓

ではここで問題です
口のスワップセットを作るとしましょう
その場合、普通の口パターン(Mouth)を一つ、スワップセットに登録し
2つ目に不機嫌な口(Alt)をスワップセットに登録するという作業になります
これはスワップセットの使い方を理解していれば、迷うことはないでしょう
では、『普通の口グループ(Mouth)』と『普通の口グループ(Mouth)の中のAa』と入れ替えたいとしましょう
皆さんでしたらどうしますか?
ちょっと考えてみましょう
・
・
・
どうですか?
こうなりました?
上の図のようになった方はおめでとうございます!不正解です!
という感じで今回はこの落とし穴についてご説明していきます
解説
上の失敗パターンで試しにスワップさせるとどうなるでしょうか?
実際にやってみましょう
何故でしょうか?
一つずつ考えてみましょう
一つ目にセットしたのはMouth
階層はHead/TalkContents/Mouth
2つ目にセットしたのはAa
階層はHead/TalkContents/Mouth/Aa
スワップセットにしているので、この二つの表示/非表示が入れ替わる事になります
この点について一つずつ見ていきましょう
Mouthが表示されている時はAaは非表示
これは特に問題無さそうですね
では次です
Aaが表示されている時はMouthは非表示
これはどうでしょうか?
表示したいのはAaだからまぁ問題はないですね
・・・・・本当にそうですか?
レイヤーウインドウ上で確認してみましょう
Aaは表示し、Mouthを非表示にします
スワップセットではレイヤー構造、レイヤーの階層を考えることも重要になるのです
というわけで答えは下の画像のようになります
Aaの方にはMouthも一緒に入れてあげる必要があった訳です
これで無事にAaを表示させられるようになりました
他の解決方法
もちろん解決方法はこれだけではないです
このトールというパペットはTalkContentsの中に
- Mouth
- Single
- Alt
という3つのフォルダを持っていて、Singleが口グループではなく、Aaのような単品の口を持っています
そのため、AaをコピーしてSingleに入れてしまえば、スワップセットにはAaだけを設定すれば表示できるようになります
あえてここでもう一つ注意を入れるなら
その場合はSingleのフォルダは常に表示にしておく必要があります
なぜならSingleの中のAaを表示させても、Singleがもともと非表示になっていたら表示されないですからね
まとめ
- スワップセットには落とし穴がある
- スワップセットが上手くいかない時はレイヤー構造から考えてみる