中級者向け

スワップセットの使い方・詳しい解説【Adobe Character Animator】

こんにちは、Shionです

今回はChで最も使う機能と言えるスワップセットについてお話しします

スワップセットはどういう挙動をするのか、どういう注意が必要なのかなどなど

この記事のターゲット
  • スワップセットで上手くいかないことがある
  • スワップセットの理解を深めたい

スワップセットってどういうもの?

スワップ【swap】:交換する
セット【set】:ひと組、セット

スワップセットとして指定したレイヤーの表示/非表示を入れ替えるためのもの

トリガー・スワップセットについてそもそもよくわかっていない方はこちらから↓

トリガー・スワップセットの使い方【Adobe Character Animator】今回はChの最も重要な機能のトリガーとスワップセットについて解説をします。そもそもトリガーとスワップセットとは、使い方、使い分け、デフォルトやラッチなどオプションの使い方など...

ではここで問題です

口のスワップセットを作るとしましょう

その場合、普通の口パターン(Mouth)を一つ、スワップセットに登録し
2つ目に不機嫌な口(Alt)をスワップセットに登録するという作業になります
これはスワップセットの使い方を理解していれば、迷うことはないでしょう

では、『普通の口グループ(Mouth)』と『普通の口グループ(Mouth)の中のAa』と入れ替えたいとしましょう

皆さんでしたらどうしますか?

ちょっと考えてみましょう

どうですか?

こうなりました?

上の図のようになった方はおめでとうございます!不正解です!

という感じで今回はこの落とし穴についてご説明していきます

解説

上の失敗パターンで試しにスワップさせるとどうなるでしょうか?
実際にやってみましょう

こうなります
口が消えます

何故でしょうか?

一つずつ考えてみましょう

一つ目にセットしたのはMouth
階層はHead/TalkContents/Mouth

2つ目にセットしたのはAa
階層はHead/TalkContents/Mouth/Aa

スワップセットにしているので、この二つの表示/非表示が入れ替わる事になります

この点について一つずつ見ていきましょう

Mouthが表示されている時はAaは非表示

これは特に問題無さそうですね

では次です

Aaが表示されている時はMouthは非表示

これはどうでしょうか?

表示したいのはAaだからまぁ問題はないですね

・・・・・本当にそうですか?

レイヤーウインドウ上で確認してみましょう

Aaは表示し、Mouthを非表示にします

なんと口が消えてしまいました

これがCh上で起きた現象です

スワップセットではレイヤー構造、レイヤーの階層を考えることも重要になるのです

というわけで答えは下の画像のようになります

Aaの方にはMouthも一緒に入れてあげる必要があった訳です
これで無事にAaを表示させられるようになりました

他の解決方法

もちろん解決方法はこれだけではないです
このトールというパペットはTalkContentsの中に

  • Mouth
  • Single
  • Alt

という3つのフォルダを持っていて、Singleが口グループではなく、Aaのような単品の口を持っています

そのため、AaをコピーしてSingleに入れてしまえば、スワップセットにはAaだけを設定すれば表示できるようになります

あえてここでもう一つ注意を入れるなら

その場合はSingleのフォルダは常に表示にしておく必要があります

なぜならSingleの中のAaを表示させても、Singleがもともと非表示になっていたら表示されないですからね

デフォルトのトールパペットの表示/非表示デフォルトのトールパペットの表示/非表示

まとめ

  • スワップセットには落とし穴がある
  • スワップセットが上手くいかない時はレイヤー構造から考えてみる

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